まつ毛エクステサロン、5店舗が無届や無免許営業で摘発
目元のおしゃれとして女性に人気のある「まつげエクステンション(エクステ)」の営業を無届けや無免許で行ったとして、静岡中央署は2013年20日午前、美容師法違反の疑いで静岡市葵区、駿河区の5店舗を静岡地検に書類送致した。
県内での摘発は初。送致容疑は2012年6月から今年3月にかけ、それぞれ営業に必要な市への届け出をしなかったり、美容師免許がないのに客にまつげエクステの施術を行ったりした疑い。
同署は3月中旬に店舗の家宅捜索を行い、関係資料を押収して営業の実態や従業員の美容師免許の取得状況などを調べていた。
まつげエクステは施術に美容師免許が必要。人気の高まりとともに接着剤が目に入ったり、抜け落ちた人工まつげで角膜が傷付いたりするトラブルが全国で相次いでいる。厚生労働省は2008、2010年に続き、12年11月にも各県などに危害防止のため、周知や指導・監督を要請する通達を行っている。
今年4月には大阪府警が、美容師免許がないのに施術をし、客2人を結膜炎にしたとして業務上過失傷害と美容師法違反の容疑で店舗経営者の女を逮捕している。
相談が全国で増加 静岡県内では2007年から6件
国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられた「まつげエクステ」の危害・危険に関する相談は2004〜2012年度で計528件。2004年度は2件だったが、年々増加し、2012年度は最多の137件に達した。目の充血や痛み、炎症などの症状を訴えるケースが多いという。
静岡県県民生活課によると、県内では2007年7月〜2013年2月に計6件の相談が寄せられた。すべて女性で、20代が3人、30代が2人、40代が1人。内容は、まぶたが腫れた、炎症を起こした、担当した人が施術する資格を持っていないと思われる。
県衛生課によると、「無届けで営業している店舗数は把握できていない」という。
参照:2013年5月20日 静岡新聞 薬事法ドットコム
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