自然療法機構代表 平垣美栄子の 『植物療法』‐2
型にハマる事ない自由な生き方
さてさて、いきなりですが、このタイトル。
このテーマで生き始めて、27年が経とうとしております。
最初は、どこから変わっていったのか、今考えてもよくわからないのです。
地震によって強制終了された生活習慣も、身体や肌のリズムと同じで、その恒常性をもって、元に戻ろうとします。
着るものも仕事道具も数は減ったとはいえ、かなりの量があったので、まず、置いておく場所を作らなければいけないと思ったのです。
この「思った」のは、まだ頭の中で「最低限のいるもの」をジャッジしようとしていたのです。「家」「食べること」「仕事」「…」「癒される時間」「仲間」「笑い」
そう考えていくと私たちは、手放せないものが多すぎる!好きなものも嫌いなものも、共通点は、「この世界のどこかにある」という事。
ではでは、その何処かに自らが出向いて、好きなものが本当に好きだったのか、嫌いなものが本当に嫌いだったのか、もっともっと、知らない人たち、知らない物に出会って、見ていきたいと思うようになりました。
そして、チャンスがあれば旅をし、多くの面白い人達と出会う為に、最も「嫌い」だった”組織”を使ったのです。
元に戻ろうとする私の頭と反比例するように今まで、やらなかった事、自由な世界に魂が動きました。でもいきなり型にハマった”組織”を自らが作ってしまって、上手くいくわけがありません。まだまだ今もですが未熟で、イメージを人に明確に伝える事すらできていないのですから。
この滑稽な私の組織時代は、今も続いておりますが、確実に宇宙のような拡張と収縮を繰り返しながら、進化しております。
滑稽な数々の出来事は、今は置いておいて、組織を作るという事は、一般的に踏んでいく作業が伴います。そこに自由さは、なく規制しかない世界なのです。
組織とは、一体なんでしょうか?AIに聞いてみました。
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『共通の目的を達成するために、メンバーがそれぞれの役割を分担し、協力し合う集団のことです。企業組織においては、利益の追求や社会への貢献といった共通の目標に向かって、それぞれの専門性を活かして協力する仕組みを指します。
組織を構成する要素として、以下の3つが挙げられます
① 共通目的:組織のメンバーが共有する目標
② 協働意思:組織の目標達成のために貢献したいという気持ち
③ 意思疎通:メンバー間で情報を共有すること
組織が機能し、成長するためには、これらの要素が不可欠です. 共通の目標を持ち、互いに協力し、情報を共有することで、組織は目標を達成し、社会に貢献することができます』
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素晴らしい回答が返ってきました。
この回答によると、必ずしもメンバーは、常に同じ人間である必要は、どこにも書かれていないのです。人の考えは、いつも揺らいでいて、その揺らぎこそが、他者と繋がる手となり足となると私は思うのです。
上記のような目的が同じというタイミングがズレてしまう事だって多くあると思うのです。いちばん小さな組織「家族」で考えてみましょう。育った子供が、親の考えを理解出来ず飛び出していくこともあるでしょう。親の知らない世界に触れたいと思って、のびしろだらけの未来を背負って旅立つ事も多いのです。
それでも帰ってきたり、思いを馳せたり、繋がりは、切れる事の方が難しいのです。でも共有してきた思いは、何処かに入っている。これが理想の”組織”なのです。
私はこれを目指そうと思いました。メンバーだからと言って、いろいろメリットを用意する事をしないで、ある時期目的が同じであれば、その時に繋がる、まるでアメーバみたいに自由に形を変えていける、そんな”組織”を作ろうと決めたわけです。
一般社団法人 自然療法機構の始まりです。
最後に
6月5日(木)にご逝去された村上志緒さん。NaO10周年の時のパーティーでは、講演をしてくださいました。深い感謝と哀悼の意を捧げます。
こちらは、NaO(一般社団法人自然療法機構)の10周年記念の会の様子。ゲストは、設立当初から当会に心を寄せてくださっている帯津良一先生。
平垣美栄子
一般社団法人 自然療法機構(NaO) 代表
1997年:フィトテラピーサロン「ディ・エステ・ガーデン」開設。ハーブを使った独自の技術を展開し、フィトテラピストの育成・講演活動を続けている。
2006年9月:ヒルデガルトフォーラムジャパンを立ち上げ、「ヒルデガルト自然学セミナー」を中心に自然療法の研究を深める。
ドイツのハイルプラクティカ、ペーター・ゲルマン氏を招致し、屋久島・穂高・高野山でフィトテラピー講座&イベントを開催。2016年にはドイツツアーを実施。
映画『緑のよろこび』(ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの哲学に触れる)のコーディネート&出演も務める。
2012年:一般社団法人 自然療法機構(NaO)を開設。全国の有志と共に、日本における自然療法の力を世界に発信する活動を展開。
活動の一環として「1本草プロジェクト」(福島・宮城編)を開始。
2015年~2019年:「NaOフェス」を年に1度開催。セラピスト・自然療法士の交流と情報交換の場として、京都一乗寺(2015)、明治学院大学(2016, 2019)、富士静養園(2017)、湯河原ご縁の杜(2018)などで開催。
2023年:雑誌『NaO』3部作を発行。
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