草野由美子の“エステサロンお役立ちコラム“
ブルーオーシャン戦略って何?価格競争から抜け出すサロン経営のヒント
「安売りしないと集客できない…」
「値上げしたいけど、他と比べられたら選ばれない…」
最近、そんな声を個人サロンの経営者さんからよく聞きます。
エステティック市場では、今や「効果訴求・価格競争・キャンペーン合戦」が当たり前。頑張っているのに利益は減り、心もすり減っていく…そんな現状から抜け出すヒントとして、今回のテーマは「ブルーオーシャン戦略」です♪
「競争に勝つ」ではなく、「競争をなくす」考え方
ブルーオーシャン戦略とは、簡単に言えば「戦わない戦略」。ライバルと同じ土俵で勝ち負けを競うのではなく、新しい価値を創って、そもそも競争のない“自分だけの市場”を切り拓くという考え方です。
「え?そんなこと、小規模・個人サロンにできるの?」と思われた方、ご安心ください。むしろ、機動力があり、価値観で選ばれる時代だからこそ、小規模・個人サロンこそが取り組む価値があるのです。
時代は「何をするか」より「誰とするか」
例えば今は、一人の職人が作ったこだわりのパーツが、Appleの製品に使われたり、Instagramでの発信から企業とつながったりする時代。
「うちは小さいから無理」と思い込んでしまうのはもったいないことです。実際に、サロン認証制度やエステティックJISのような“見える化された信頼の証”を整えることで、
●地元企業の福利厚生サポート
●クリニックやジムとの連携
●働く女性向けメンタルケアプログラム
など、法人との接点も生まれています。サロンの規模ではなく、“社会とどうつながれる体制があるか”が問われる時代に入っています。
安さ・効果・回数では、もう選ばれない?
これからの時代、お客様は「結果が出るから通う」だけではなく、
「この人といると前向きになれる」
「ここに来ると安心できる」
「通う理由があるから続けられる」
といった“感情ベースの価値”で選ぶ傾向が強くなっています。いわば、「あなたと過ごす時間」そのものが、商品になっているということですね。
ブルーオーシャンをつくる3つのカギ
① 価値の再定義と“寄り添い力”の強化
「痩せる」「キレイになる」だけでなく、「自己肯定感が高まる」「前向きになれる」といった、“お客様の人生の質を上げる”提案へ。
そのためには、技術だけでなくカウンセリング力も大きなカギ。とくに「来談者中心療法」のように、答えを押しつけず、相手の気持ちに丁寧に寄り添う接客は、リピートではなく“信頼”につながります。
この“話を聴いてもらえる”という安心感こそが、サロンが選ばれる理由になります。
② 比べられない“選ばれる軸”を持つ
「価格・効果・通いやすさ」で比べられる時代から、「あなたの想いや人柄」「共感できるストーリー」で選ばれる時代へ。
情報があふれる今だからこそ、お客様は“数字や割引”よりも、“自分に合いそうかどうか”で判断しています。だからこそ、あなた自身の価値観や世界観を、言葉で伝えることが他サロンとの差別化になります。
③ 信頼の“見える化”を整える
口コミや紹介に加えて、サロン認証やエステティックJISマークなどの“第三者評価”を活用することは、個人サロンが社会的信頼を獲得する近道です。
これは単に「証明書を飾る」という意味ではなく、企業や行政とつながる“入り口”になったり、新しい仕事の機会を広げたりする未来への扉でもあるのです。
これから選ばれるのは「価値を言語化できる人」
「技術には自信があるけど、それを伝えるのは苦手で…」という方も多いですよね。でも、価値を発信しなければ、存在しないのと同じになってしまいます。だからこそ、これからの個人サロンには「言語化」と「見える化」が大切。
信頼できる技術者が、ちゃんと選ばれる時代を一緒につくっていきませんか?
ただ今、エステティックJISも含めたエステティックサロン成長のロードマップの解説動画もプレゼント中です。ぜひ「今の自分に何ができるか」を考えるヒントにしてくださいね。♪
草野由美子
ゆうプランド株式会社 代表取締役
JESMA日本エステティックサロン経営学院 学院長
日本エステティック機構
エステティックサロン認証促進アドバイザー
CIDESCOインターナショナルエステティシャン
日本エステティック業協会 教育委員会 委員
小規模・個人サロン向け
《エステティックサロン経営の教科書》
~サロン成長のロードマップ~ 解説動画プレゼント中
https://youplando.com/b-sns-salon-free/